梅肉エキスを活用したみかんジャム
12月末のことになりますが、みかんのジャムを作りました。
父が知り合いからみかんをダンボールで頂いたのですが、一箱に100個くらい入っている上に、届いた日には既にカビが生えている個体もいて、まあ消費に苦労しました。
柔らかくなってきているのから選別して1日に5個ずつ食べても数日ごとにカビ個体が出てくる有り様。
お湯と重曹で薄皮を取り除いてシロップ漬けにしてみたり、スライスしてお酢に漬けてみかん酢にしてみたり。
手が黄色になりそうなくらいみかんを剥いて食べて、何とかダンボール箱の底が見えてくる頃になって、なんとまた、父の知人(一箱目とは違う人)からみかんのダンボール箱詰めが送られてきたのです・・・。
もうため息しか出ませんでしたね。
そろそろ飽きたし。
そういう訳で、保存のきくジャムにしてしまうことにしました。
みかん自体が甘いしできるだけ甘さ控えめに作りたいなと、インターネットで大体の砂糖の分量を調べていると、ジャムの固まる条件には糖度と酸度が重要だと知りました。
なるほど、それでレモン汁を入れるのか・・・。
甘さを引き立たせるための風味づけなのだとばかり思っていました。
砂糖は果物の重さの30%以上。
1kgはあるこのみかんなら300g以上・・・。
なるほどなるほど・・・。
目分量と味の好みで調節しよう。
ということでなんとなくでジャム作りを始めました。
みかん20個ほど皮をむき房ごとにバラバラにします。
それをそのまま鍋に入れてひたすら煮込みます。
時々木べらで実をを潰すようにしながら、ひたすら加熱して行きます。
火加減は弱火〜中火だったかな。
1時間ほど加熱するとこんな感じです。
実が崩れて薄皮がどんどん溶けて行っています。
ここでサラサラ〜と砂糖を投入します。
水分が飛んできてから甘さの調節をしたいので、この時の砂糖は控えめに入れます。
そしてまたひたすら鍋をかき混ぜます。
さらに1時間ほど経ったのがこちら。
どろどろのジュース状になって、嵩が見るからに減りました。
若干粘度が出てきた気がします。
味見をして少し砂糖を足して、レモン汁を投入してみようと思った時です。
あ!レモン汁が無い!!!
なんとレモン汁が2滴しか残ってなかったのです 。
大さじ2杯は入れたかったのに。
砂糖を増やすか、水分がなくなるまで煮詰めるしか無いのか・・・。
そう思っていた時、これを発見しました。
梅肉エキスです。
我が家ではお腹がゆるくなった時の特効薬として常備されているのですが、これがすごく酸っぱいんです。
お箸の先にちょんとつけただけでも、砂糖をまぶさないとそのまま食べるなんてできません。
また梅由来の強いクエン酸やその他の成分のおかげで、腸内のばい菌をやっつけるだけではなく、疲労回復や血液サラサラなど 健康への効果も凄まじいようです。
その健康効果ゆえか、パッケージに「アスリートの方は摂取しないでください」と書かれていることもあります(笑)
とにかくこの酸っぱさならレモンの代用ができるのでは!
ということで、ティースプーン三分の一ほど入れてみました。
色は少し暗くなったけれど、確かに粘度が増しました。
そのまま30分ほどかき混ぜます。
完成です!
とってもいい匂い。
甘みも硬さもちょうどよくできました。
直径5㎝高さ7㎝ほどの瓶5つ分くらいになりました。
ダンボールにわんさか入っていたものがこんなにコンパクトになるなんて。
砂糖を控えめにしていてきちんとした処理もしていないのでなんヶ月も持たないとは思いますが、明日にもカビが生えそうなみかんを救うことができました。
パンに塗ったりお菓子にしたり。
飽き飽きしていたみかんも、もうしばらく楽しめそうです。